新しい津波浸水予測で「想定外をなくす」と言うが・・・

県は、東日本大震災を教訓として2012年3月に津波浸水予測図を公表してきたが、13年12月に内閣府が設置した「首都直下地震モデル検討会」から相模トラフ沿いで発生する最大クラスの地震モデルなど最新の知見が示され、想定外をなくすという考えの下、浸水予測の見直しを行ってきたとして、見直し内容が27日公表された。
藤沢市の場合は、相模トラフ西側モデルが津波高、浸水面積においても最大と予測されて、これまでの慶長型地震モデルでは10.7mだった津波高が11.6mに、4.0平方キロメートルだった浸水面積は4.9平方キロメートルに拡大したのだが、やはり図面では浸水想定エリアから片瀬小学校より北側は完全に外れている。
海岸から2〜3キロしかない境川流域のこの地域の住民にとっては、昨年の台風18号で決壊寸前となるところを目の当たりにしているのだ。もし、あの台風のさ中に地震による津波が重なったら・・・「想定外をなくす」というのであれば説明をして頂きたい。
いずれにしても、この予測に安心して警戒を怠ることは大変危険だということを町内会の自主防災活動を通して住民と共有していかなければならない。