暑中見舞い申し上げます。

放課後児童クラブで過ごすハードな夏2年目を迎えています。

去年夏前に勤務し始めて何とか1年。特に朝8時からやってくる子どもたちと一日中となる夏休み期間は、自分の子どもよりも多くの時間を彼ら彼女らと週に3〜4日過ごす。土日はサッカーのコーチ。毎週月曜日は「寺子屋HOUSE」と、ほぼ子どもたちと汗をかく健康な毎日と言える。


かたや、藤沢市では小学校の学校給食費の着服問題。その金額の大きさ、組織としての対応の問題にたくさんの疑問が湧くが、即効性のある処方箋も見当たらないまま「あーまたか」という現場の感情は、都知事選の原因となった公金流用問題しかり、オリンピック誘致を巡る裏金疑惑も、大人社会の不正や、拝金的思考に染まる不公正な政治への不快感、不信感だけが増幅していく。


そんな中で起こった相模原の障害者施設での大量殺人事件は、犯人の特異性というだけで片付けてはならない私たち社会が内包する未成熟さが問われたのだと思う。
犯人の主張は極端にしても、神奈川県警発表の被害者名の匿名化で「公式化」された障害者被害者の扱いは、被害者遺族の置かれている立場、そうして当事者を別社会に囲ってきた社会全体、私の問題である。
誰にでも保障されているはずの「基本的人権」が、ヘイトクライムによって簡単に揺さぶられるような現実。
この事件一つで、それは更に後退するかも知れないし、ひとりひとりがより理想に近づけるために行動するきっかけと出来るかも知れない。


子どもたちにどんな社会を残していけるのか。
大人として果たすべき宿題にしっかり向き合う夏でありたいと思う。