THE BIG ISSUE

takeru-harada2007-11-10

立冬が過ぎ、駅頭でニュースを配布する手に北風を感じる早朝。私より少し遅れて辻堂駅に立ち始めた人物がいた。私と同世代と思しきその男性は雑誌を販売していたのだ。その雑誌は『ホームレスの仕事をつくり自立を応援する THE BIG ISSUE』つまり、その人物もホームレス。
宣伝が終わり声を掛け、最近のここ周辺のホームレスの事情について尋ねたかったのだが、『最近、ホームレスになったばかりなんです』と明るい返答。『会社が嫌になって辞めた』と個人的な理由であるかのようには語っていたが・・・。湘南国際マラソンの際にホームレス「排除」の動きがあった事(公式サイト「議会報告」06年12月16日付を参照)などをこちらが逆に説明。雑誌最新号を買って別れた。
東京に行くとよく見かけた販売風景だったのだが、地元では初遭遇だったので実は初めての購入。趣旨は知っていたが、やはり雑誌である以上、中身を見てからと思うと立ち止まりにくかったのだと思う。が、中身は悪くなかった。巻頭のジョディ・フォスター特別インタビューは面白かったし、イギリスのホームレス事情には驚かされた。特集の『エコサイクル・マイレージ』は挑戦したい記事だったし、広告の『アド・バイク』は選挙に使えるかも!?と要チェック。販売者を紹介した『今月の人』は、偏見も少なくない当事者の素顔が垣間見えて貴重と思う。『300円のうち、160円が販売者の収入になります』というだけでなく、中身で勝負しているという点をどう伝えるかが・・・という訳で、紹介させて頂いた次第です。