右手にシラス、左手には膨らんだフグ。

日曜日には朝日町内会の地引網に参加させていただき、小僧の夏休みをリカバーするのには格好の行楽が楽しめた。小僧は勿論の事、私にとっても初めての経験。夜になって腕が痛むほどに網を引っ張って打ち上げられた魚を食すまで、まさに地元ならではの「地産地消」。小僧にとっても食卓に上る魚がどこから来るのか実体験できて何よりだったろう。
総合学習」って言うのならこういう事を地元の子どもたちにはもっと体験してもらいたいのだが、地引網は採算性が高くないようで年々営業が縮小されていっていると聞く。
ちょうど市議会でも「地産地消条例」なるものが提案され成立をみたようだが、具体的に「地産地消」に資するのかどうかは全く不明。地元のスーパーや魚屋、八百屋、肉屋などで地元のものほど高額で手が出ないのが庶民の懐。消費者の努力だけを求めるのでは筋が違うし、生産者を援助する仕組みも求められるとなると精神的な掛け声だけでは意味が無いのだが。かつて「地産地消」との言葉を看板に推進された「堆肥化センター」は今や無残な実態を晒しているわけだが、それに対して論評できない条例提案議員の動機やいずこにと勘ぐりたくもなる・・・。
このたびは町内会の皆さんのお陰で楽しい行事に加えさせて頂いたのだが、初めての地引網に改めて、市内の子ども誰もが経験できるように、こうした事業にこそ市のバックアップがあればいいのになあと実感したのだった。