喫煙してアスベストばく露だと50倍。

takeru-harada2007-10-30

先日、息子のポリオに対する予防接種で保健所に出掛けると、本人の健康状態とは別に「お父さん、お母さんがタバコを吸いますか?」と担当医に尋ねられた。「いえ、誰も吸いません」と答えると「お父さんも吸わないと答えた方は今日初めて」と感心された。名札を見ると、そのお医者さんは、ヘビースモーカーの市長にも直言するほどの禁煙論者で通ったH医師であった。さすが、その名を轟かせているだけあって、喫煙者であったらどんな言葉を浴びせられたであろう。しかし、冗談ではなく、今回の議会で改めて勉強したアスベストとの関連で、私自身も、より強く禁煙について説かなくてはいけないと感じている。
肺がん発生の最大の要因は喫煙であり、アスベストと喫煙の両方のばく露を受けると、肺がんの危険性は相乗的に高くなる。喫煙しない人の肺がんの危険性を1とすると、喫煙者は10倍、アスベストばく露者は5倍、喫煙をするアスベストばく露者は約50倍とする報告があるのだ。特に、関連産業で働く底辺の労働者に最も潜在的ばく露の危険性が高いにもかかわらず、充分な理解や対処がなされているとは言えない今日。これは自販機で見たタバコの包装だが、ここにアスベストによる相乗的な危険まで明記してはいかがか。<藤沢市でのアスベスト問題については公式サイト「ふじさわ市民の党ニュース第53号」参照のこと>