夏終わり・・・もの思う。

新学期が始まり給食も再開したので、朝から一日児童クラブで過ごす子どもたちとのパワフルな日々がようやくひと段落。
6月から児童クラブの非常勤職員として勤務して三か月、1年〜5年生90人の子どもの名前と顔を覚える間もなく真夏のキャンプ引率!夏休み中お互いに家族よりも長い時間を共にする生活。中にはクラブの集団生活に馴染とめない子も当然いるし、「勉強の時間」が苦痛で逃避する子、「うざい」「死ね」容赦ない言葉の応酬に割って入る場面も。みんな可愛くてたまらないのだが、子どもを取り巻く様々な背景があり、その中で児童クラブは何が出来るのか・・・藤沢市では子ども子育て関連法を受けて児童クラブを30程度増やす方針だが、子どもの居場所として本当にそれが良いのか、それしか無いのか?子どもにとっても求められるより良い選択があるのではないか・・・など現場で感じている課題を整理して動く準備を進めたいと思う今日この頃。

まずは、学習支援。経済格差がそのまま学力格差となる負のスパイラルを断ち切っていく必要性は明らかだが、教育委員会が主体的にそこに向き合う気があるようには残念ながら見えない。地域の居場所づくりの中で、その課題と向き合う主体をどうやって求めるのか・・・。

一方、国会・参議院では安保関連法案の審議が行われているが、山本太郎参議院議員が指摘しているように、「経済的徴兵制」が現実的な問題になっている。国立大学の学費は80年代後半の倍近くに値上げされた一方、家計の援助、仕送りのできる余裕が減退し、奨学金を借りる受給者は5割を突破。文科省によれば大学卒業時の借金は平均約296万円だそうだ。そこに一定期間、自衛官となれば返済免除される貸費学生制度がすでに存在しており、「経済的徴兵制」の先進国アメリカのように、さらなる制度拡大を求める声も公然と上がる。

安倍首相が「徴兵制が敷かれることは断じてない」と7月30日参議院特別委員会で答弁しているが、経済格差が学力格差となり職業選択の自由さえ奪われるような子どもたちを生みだす社会を変えていかなければ、直接的な強制力を持たないとしても「徴兵制」は成立し得る訳だ。
この現実を肌で感じ、国会前で安保法制反対の声を上げ続けているSEALDs、それに応える若い世代と一緒に声を上げよう。そして格差社会を是正するために、現場を変えよう。政治を変えよう!(9月4日)